一期一会
昔、住んでいたアパートは、大家さんの家が1階、2階が賃貸という作りで典型的な一軒家を改造したアパート。
大家さんと店子との入口は別だったが、賃貸料金を直接大家さんに払っても良かったので銀行振込みにすると振込み手数料がもったいない、と考えた私は直接大家さんに支払うことにした。おかげで大家さんには、すごく良くしていただいて本当にいい思いをさせていただいた。
大家さんは、60歳を超えた女の方で1人暮らし。家はご両親からゆずりうけたようだが、私が入居した時は、すでにご両親は他界。独身のようだった。
おしゃべりの好きな気さくな方で、月に数回、お茶を教えているという。ちょうど、その頃自分もカルチャーセンターのような所でお茶をはじめたところだったのでその話をすると、なんと!自分の主催するお茶会に呼んでくださったのだ。
1人で参加するのは心細かったが、先生のお弟子さんがわからないことを教えてくれて、本当に楽しかった。
大家さんと借主という関係は、私の仕事の関係でそれほど長くは続かなかったが、今でも年賀状のやりとりはかかさない。
この様な人間関係は、わずらわしいと思う方もいると思うが、一期一会。まさにお茶の心に通じる良い体験であった。